「自分にピッタリの職業ってなんだろう?」「そろそろフリーターを卒業したい」「やる気はあるけど、何から始めればいいの?」――そんな若者の就職活動の”応援団”として公明党が強力に設置を推進してきた「ジョブカフェ」。7月末までに、今年度開設予定の43都道府県すべてでオープン【一覧】、本格稼働を開始した。東京、千葉のジョブカフェを訪れ、利用状況や利用者の反応などを探った。

「相談できる心強い見方」
同じ悩み、不安を持つ人との触れ合いから元気が
千葉県

 JR船橋駅南口から徒歩でわずか2分。千葉県のジョブカフェ「ちば若者キャリアセンター」(根本稔センター長)は、再開発された駅前の階建てのビルにある。

 エレベーターで9階へ。入ってまず驚くのが、その盛況ぶりだ。281平方?あるフロアにはヤングハローワークが併設されており、計17台の情報検索端末や、キャリアカウンセラーによる6カ所の個別相談コーナーは、ほぼ満席。就職情報誌を真剣に眺める人も多い。

 利用者は連日平均、約120人ほど。相談コーナーでの待ち時間は平均1時間、混雑時は4?6時間待ちもあるという。このビルの地下1階から地上4階までは、飲食店などが軒を並べ、若者が気軽に立ち寄れることもあって、「想像以上の反響」(根本センター長)と、6月のオープン以来、上々の出だしのようだ。

 この日、受付の先にあるセミナースペースでは、各就職情報誌の特徴や、就職活動を行う上での心構えなど、必要な基本事項をグループでの議論を通じて学び合う「就職スタートアッププログラム」が行われていた。

 8人の参加者は講師の話や、それぞれの意見や体験などに耳を傾け、熱心にメモを取るなど真剣そのもの。「希望する業種で採用されない時は、あきらめて他の業種を選ぶべきなのか」「まだ一度も面接を経験したことがなく、何を話せばいいのか分からない」などと、お互いの不安を打ち明け合う中で、初めは硬かった参加者の表情も次第に明るくなっていった。

 「同じ悩みや不安を持つ人との触れ合いは、孤独感を解消し、人を元気にさせるんです」と、アドバイザーの片山絵里子さん。議論形式であるせいか、2時間半の受講時間は短く感じられた。

 受講後、参加者からは「就職について悩んでいるのが自分だけではないことが改めて分かり、安心できた」「何でも相談できて心強く感じた」などの感想が寄せられた。

 同じ不安や悩みを抱えた同世代との”触れ合いの場”でもあることが、ジョブカフェのもう一つの魅力になっているようだ。

「職業の視野 広がった」
仕事の適正から面接の受け方まで 相談コーナーが人気
東京都

 公明党の浜四津敏子代表代行は12日、党東京都本部(山口那津男代表=参院議員)の国会議員、都議とともに、都内で石原慎太郎都知事ら都の執行部から、来年度の政府の施策および予算に対する都の提案要求について要望を受けた。これには山口代表、太田昭宏幹事長代行、高木美智代衆院議員、遠山清彦、沢雄二、鰐淵洋子の各参院議員と、都議会公明党の石井義修幹事長、中島義雄政務調査会長らが同席した。

 席上、石原知事らは、(1)地方税財政制度の抜本的見直しに向けた取り組み(2)警察官増員など総合的な治安対策の充実(3)三宅島の火山活動災害に対する特別措置(4)自動車排ガス規制などによる大気汚染対策の強化(5)保育所制度の画一的な規制の見直し――などを要望事項として挙げ、公明党に協力を要請。

 特に地方税財政制度改革について、石原知事は「今の三位一体改革では、取れるところから取るという大都市に不利な議論が横行しており、都財政が危機に陥る可能性もある」と強い懸念を表明。その上で、大都市と地方が共存共栄できるシステムの構築に向け、国会で抜本的な議論を行うべきだと強調した。

 これに対し、浜四津代行は「都が抱える諸問題は同時に、国の問題でもある。都の要望や提言を真しに受け止め、その実現に向け全力を挙げていきたい」と述べるとともに、三位一体改革について、「都の意見をよく聞きながら、抜本的な地方分権改革に向けてしっかりとした議論を進めていく」と述べた。

 また、浜四津代行は、三宅島島民の帰島実現に向け、都と連携しながら、島民支援に万全を期すよう政府に働き掛けを強めていく方針を示した。

 このほか、外国人犯罪と少年犯罪への対策やヒートアイランド対策、介護保険制度改革などについて意見を交換した。

開設1カ月で50人採用 北海道
人材育成へ産業界連携 大阪

 毎年約5000人のフリーターが生まれている北海道では7月、札幌にジョブカフェが開設。1カ月間で3000人以上もの若者が登録し、「相談しやすく今後も利用したい」「適職が明確にできそう」など反響も上々だ。

 広大な道内全域を網羅するため、函館や旭川など5カ所を回線で結び、テレビ電話方式でキャリアカウンセリングを行ったり、携帯電話やパソコンからいつでも相談可能な「メールアドバイス」も展開している。

 その結果、7月の1カ月間で50人が正式採用に。札幌市在住の女性(29)からは「転職を繰り返し、特別なスキル(能力)もなくて焦っていたが、『面接』『ビジネスマナー』のセミナーを受講して面接に臨んだら、大手有名企業から『あなたの人柄や態度が気に入った』と採用の電話が。嬉しくて嬉しくて…」との喜びの声も寄せられている。

 また、失業率の高い大阪府でも「JOBカフェOSAKA」が7月にオープンし、1日平均150人が利用。中小企業のニーズにこたえる人材育成カウンセリングや企業説明会など、産業界や教育界と連携した取り組みも開始している。

 各県とも、地域主導でさまざまな工夫を凝らしており、一様に「まず、気軽に足を運んで」とアピールしている。

「ジョブカフェ」とは

 深刻な若者の雇用情勢を改善するため、政府が昨年6月に策定した「若者自立・挑戦プラン」の事業の一つ。利用できるのは、就職を望む学生やフリーター、失業中の若者など。カフェ(喫茶店)感覚で気軽に立ち寄り、「適職診断」からキャリアアドバイザーによる就職相談、求人紹介、面接の受け方まで多様な就職支援サービスがワンストップ(1カ所)で無料で受けられる。

オープンした全国の「ジョブカフェ」一覧
名称
所在地
併設
電話番号
ジョブカフェ北海道
札幌市
011-209-4510
ジョブカフェあおもり
青森市
017-731-1311
ジョブカフェいわて
盛岡市
019-621-1711
みやぎ若年者就職支援センター
仙台市
022-264-4510
フレッシュワークAKITA
秋田市
018-826-1735
山形県若年者就職支援センター
山形市
023-615-7617
福島県就職サポートセンター
郡山市
024-927-4772
いばらき就職支援センター
水戸市
029-300-1916
とちぎ就職支援センター
宇都宮市
028-623-3226
群馬県若者就職支援センター
高崎市
027-330-4510
ヤングキャリアセンター埼玉
さいたま市
048-650-0000
ちば若者キャリアセンター
船橋市
047-426-8471
東京しごとセンター
千代田区
03-5211-2310
かながわ若者就職支援センター
横浜市
045-410-3357
若者しごと館
新潟市
025-240-4510
ヤングジョブとやま
富山市
076-445-1996
チャレンジワーク石川
金沢市
076-235-4510
福井県若者就職支援センター
福井市
0776-32-4510
ジョブカフェ信州
松本市
0263-39-2550
岐阜県人材チャレンジセンター
岐阜市
058-278-1149
静岡ヤングジョブステーション
静岡市
054-251-4780
ヤング・ジョブ・あいち
名古屋市
052-264-0665
おしごと広場みえ
津市
059-222-3300
滋賀県ジョブ倶楽部
大津市
077-521-0600
京都府若年者就業支援センター
京都市
075-662-7686
JOBカフェOSAKA
大阪市
06-4794-9198
若者しごと倶楽部
神戸市
078-351-3371
ならジョブカフェ
奈良市
0742-23-5730
ジョブカフェわかやま
和歌山市
073-402-5757
とっとり若者しごとぷらざ
鳥取市
0857-36-4510
しまね若年者就業支援センター
松江市
0120-67-4510
おかやま若者就業支援センター
岡山市
086-236-1515
ひろしま若者しごと館
広島市
082-976-1145
山口県若者就業支援センター
吉敷郡小郡町
083-976-1145
徳島県若年者就職サポートセンター
徳島市
088-602-1188
愛媛県若年者就職支援センター
松山市
089-913-8686
高知県就職支援相談センター
高知市
088-802-2025
若年者しごとサポートセンター
福岡市
092-720-8830
フレッシュワーク長崎
長崎市
095-829-0491
ジョブカフェくまもと
熊本市
096-382-5451
ジョブカフェおおいた
大分市
097-533-8878
キャッチワークかごしま
鹿児島市
099-216-9001
沖縄県キャリアセンター
那覇市
098-866-5465
※複数設置している県もあります / ◎印=ハローワークを併設

(公明新聞:2004年8月15日付)