遠山清彦です。今月5日から1週間、沖縄各地を回りました。訪問した市町村・離島は、那覇市、宜野湾市、中城町、浦添市、名護市、うるま市、金武町、嘉手納町、北谷町、豊見城市、南風原町、八重瀬町、西原町、石垣島、西表島と由布島(竹富町)です。11日には、ギネスブック認定世界一の大綱を引く「第39回那覇大綱挽」にも初参加し、1万5千人の人々に交じって綱を30分間一生懸命引きました。(現在、筋肉痛です。)

各地で選挙後初めてお会いする方ばかりで、「遠山さん、元気?」と聞かれることが多かったのですが、私が相変わらずマシンガントークをする様子を見て安心いただくことができました。(残念ながら、9日に日本テレビ系で放映された『太田総理』に私は登場しましたが、沖縄県では放映されませんでした。私も、まだ見ていません。)

さて、上記の訪問先で、由布(ゆぶ)島は初訪問となりました。ここは今県内有数の観光地で、西表島から約500メートル離れた海上に浮かんでいますが、なんと水牛車(水牛が引っ張ってくれる車)に乗って渡ることができます。島は小さいのですが、南洋植物や花々が咲き乱れ、水牛が遊ぶ小さな沼があり、おしゃれなお土産屋さんやレストランもあり、まさに島全体が小さな「南国の楽園」といったところです。

私が感動したのは、由布島が今日の姿になるまでに西表(いりおもて)家という一家族の壮絶な努力のドラマがあったということです。このドラマの詳細は、森本和子著『楽園をつくった男―沖縄・由布島に生きて』(出版:アースメディア)という本に譲りますが、戦後、西表正治さんという一人の男性が立ち上がり、砂ばかりで人間が暮らすことができない荒廃した小島を、家族(妻に子ども10人!)の協力も得て年間30万人の観光客を集める楽園に変えたのです。西表正治さんの努力は壮絶としか言いようがなく、一人の人間の無限の力を私は学ぶことができました。

前政権で観光庁が創設され、以前より国や自治体が観光振興を支援する環境は整いました。しかし、結局、その土地で観光振興が成功するかどうかは、西表さんのような方がいるかどうかにかかっていると実感しました。この事実は、国家社会の振興にもつながると私は感じています。西表さんが栄養失調や周囲の冷たい仕打ちを乗り越えてつくったこの由布島に、政治の原点と真の人間の努力の帰結を教えられました。