○遠山清彦君 公明党の遠山清彦でございます。
 まず、後参考人にお伺いをしたいと思います。
 先ほども山下委員からの御質問のお答えとして、いわゆるクライアントが議会ですので、議会が調査項目として要求したものについて調査を行っているというお話だったんですが、片山参考人のお話の中で、アメリカの議会には決算委員会がないということでございますので、そうなりますと、議会のどういうところが、例えばすべての委員会がGAOに対して調査項目の要求ができるのか、それともその所定の手続が決まっていて、その手続を踏んでやるのか。
 もし御存じであれば、これは片山参考人も含みますが、どういう手続で、例えば委員長の権限、非常にアメリカの議会は日本に比べると強いわけでして、その委員長の一存で例えば調査項目をGAOに要求することができるのかとか、その辺まで踏み込んで、議会が調査項目を指定できるとすればどのようなシステムで指定するのか。御存じであれば、両参考人に伺いたいと思います。
 それからもう一点関連で、アメリカ政府は本邦と違いまして諜報活動等、機密性の高い政府の活動がたくさんございます。それで、かなり巨額の予算をそこに使っているわけでありますけれども、こういった機密性の高い政府の活動も、例えば後先生のペーパーですと、一番目の三で、「違法性や不適切な業務に対して疑義のある活動調査」ということができるとなっているわけでありますが、コントラ事件等、表に出てきたアメリカ政府内のいろんな不適切な活動というのが、我々でも幾つか知っているわけですけれども、そういったことに対する活動も議会の指示があれば調査も、議会の指示があればできるというふうに、原則できるというふうに解釈してよろしいんでしょうか。
 以上二点、まずお願いします。

○委員長(鴻池祥肇君) では、片山参考人から。違うの、後参考人だけですか。

○遠山清彦君 取りあえず後さん、片山さん、両方お願いします。

○参考人(後千代君) これは難しいですね。私も一度調べようといたしました。何をかと申しますと、先ほどおっしゃいましたように、委員長が非常に、サブコミッティーの方ですね、委員長が非常に強い権限を持っていると。委員長は必ず最年長者でしたよね。

○遠山清彦君 いや、今違います。今変わってきています、昔はそうでしたが。

○参考人(後千代君) 今違いますか。失礼いたしました。
 そのサブコミッティーの委員長がやっぱり議事を左右するわけでございます。ですから、具体的に今分かりませんけれども、私が調べようとした時期におきましては、いったんGAOにこの調査依頼出しますよね。その際、当初、想定した結果を得たくて質問する場合がございますよね。想定したものじゃない結果が出てもとにかくきちんと最後まで結果を、何というんでしょう、つまびらかにするというような拘束がGAOに対してあったように感じております。
 ちょっと不確かなので、その辺はもっと確かめていただきたいと思います。

○遠山清彦君 機密性の高い活動についてはどうですか。御存じですか。

○委員長(鴻池祥肇君) 先に後参考人、どうぞ。

○参考人(後千代君) ちょっとこの点は答えられません。ごめんなさい。

○委員長(鴻池祥肇君) 片山参考人は御発言ありますか、今の。

○参考人(片山信子君) GAOは情報入手権限が非常に広いんですけれども、たしか、CIAとFRBからの入手権限については若干たしか制約があったような気がいたします。

○説明員(田代政司君) 今、片山参考人からお話あったとおり、その諜報機関に対する検査なんですけれども、例えばCIAに関しても検査の対象とはなっておりますが、ただ、例えばCIAの場合には証拠書類なしで支出が承認されるケースがありまして、こういうようなものについて検査するということになっておりますので、若干、他の省庁に対する検査に比べますと諜報機関に対する検査は多少の制約があるというふうに私どもも把握しています。

○遠山清彦君 もう一問だけ、済みません。

○委員長(鴻池祥肇君) どうぞ。

○遠山清彦君 片山参考人にお伺いしたいんですが、参考人のお話の中で、イギリスの決算委員長シェルダン氏が十三年間在任をしていたというお話がございました。それから、後参考人の資料を見ましても、アメリカの会計検査院も院長の任期は十五年となっているんですね。
 そうすると、これは恐らく、私の予想ですと、普通は日本の委員長も十年以上やるということはないわけでありますが、私は鴻池委員長には十年以上やっていただいてもいいと思っておりますが、普通、日本の官僚機構とか政治機構の場合では、同じ人物が十年以上同じポストを占めるということは余り好ましくないというのが通常の理解でございまして、しかしながら、このイギリスの決算委員長も十三年、GAOのトップも十五年ということで、これは恐らくその専門性とか非党派性を重視して特例的にこういう扱いをしているのか、あるいは、片山参考人御存じであれば、イギリスの場合は、例えば委員長が十年以上やるというのは、ほかの委員会でも見られるお話としてイギリスの議会で常識なのか、その辺、ちょっとお伺いしたいんですけれども。

○参考人(片山信子君) イギリスの議会全般に対してちょっと知識はないんですけれども、保守党政権下の労働党出身のこの委員長は非常に長かったんですけれども、あと、イギリスの決算委員会の委員長は野党の出身の人が委員長になると。しかも、大蔵大臣とか大蔵政務次官経験者がなるという慣例がございます。
 政権が替わりまして労働党政権の下では、今度保守党の人が委員長になっているんですけれども、最初の人は割と二年ぐらいで交代されています。ただ、それは割と院内の高いポストに就かれて決算委員長を降りられたという形なので、決算委員会に限って非常に長いということは特にないと思います。かどうかまではちょっと断言はできないです。八〇年代、九〇年代の長期保守党政権のときにこうであったというところまでしかちょっとお答えできません。申し訳ありません。

○委員長(鴻池祥肇君) 後参考人、御発言ありますか。

○参考人(後千代君) 十五年というのは非常に特例的なものですね、しかも一期のみで。これはひとえに独立性を確保するためということでございます。
 逆に、先ほどおっしゃいましたように、一代目の会計検査院長が非常に物議を醸しながらも十五年余り続いたということ、これはマイナスな面もあったかと思いますが、独立性を確保するということで対抗上そういう制度にしたということでございます。

○委員長(鴻池祥肇君) 遠山委員、いいですか。

○遠山清彦君 結構でございます。