遠山清彦です。この週末は、大分県内で集中的に活動しました。9日は、国東市、豊後高田市、別府市、翌10日は、大分市内で動き、視察や大分市や県の地方行政関係者との意見交換を重ねました。非常に示唆に富む話が多く、いくつかの政策的課題については、国会に戻ってから研究を深めたいと思っています。予算委員会の質疑でも取り上げたいと思います。休日出勤でご対応くださった皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

最初に行った国東市では、社会福祉協議会とボランティア協会が中心となって推進している「黄色い旗運動」を視察し、大変感動しました。(10日付、公明新聞2面に取材記事掲載。)この運動は、高齢者の見守りと孤独死の防止を主眼とした地域住民の運動で、毎朝起きたら軒先に「黄色い旗」を立て、夕方にしまう、ということを地区の全世帯で励行し、何か異常があれば、まず近隣同士で助け合うという共助のしくみです。

この運動は、元々宮崎県延岡市でスタートしたようですが、それを高齢化率が3割近い国東市の地元ボランティア協会のみなさんが発展継承する形で2008年末から啓蒙実施しています。現在、市内7地区で実施されており、そのうち2地区を私は視察しましたが、大変な成果があがっているようです。

「黄色い旗が軒先にあるか否か」で、近隣の人々がお互いに自然に見守りあう中で、独居老人世帯が多い地域でも安心感が広がったとのこと。また、この運動を開始して以降、地域内の会話と笑顔が増えた、との報告も聞き、「なるほど」と思いました。旗を出し忘れると、家の前を通りかかった小学生が声をかけてきたりするそうで、今までにない地域内コミュニケーションが生まれるというのです。

黄色い旗は、独居老人世帯以外にも、全世帯が掲げることになっています。これは、「高齢者のみの世帯だけに旗をかかげると、悪質な訪問販売等のターゲットになってしまう」等の事情があるからです。全ての世帯が参加することで、より大きな安心・安全効果を得られるそうです。(実際、黄色い旗運動を実施した地区の一部では、訪問販売が全くなくなったとのこと。)

時に、寂しくて誰かと会話したい高齢者が、わざと旗を出さないケースもあるようです。それで、訪問したところ、「私は、この半年間、誰とも会話していなかった」と告白されたようで、こういう方々を地域が見つけ出し、お互いが助け合う上でも、この運動は予想外の効果をもたらしているのです。

この運動を推進している大分県ボランティア協会の松本会長は、「黄色い旗運動は、今や、高齢者の見守りと孤独死の防止だけでなく、地域の「つながり」を高め、共助社会を実現する基盤になりつつある。しかも、ボランティアベースで予算がほとんどかからないので、どこでもできるのです」と語っておられましたが、全くその通りだと思いました。

公明党が先頭に立って進める「新しい福祉」の中で、このような住民主体の地域運動をもっと普及しなければ、と決意新たにしました。