遠山清彦です。九州・中国地方などの豪雨で被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。

さて、私は、中国雲南省・昆明で開催されるアジア政党国際会議(ICAPP)に公明党を代表して参加するため、中国に来ています。13日に昆明入りしてから、3日目に入りました。

選挙後の日本の政局が気になるところですが、中国に来た以上、現地の実情をできる限り学んで帰国したいと思います。ちなみに、ネットでの報道記事を読むと、政府与党は「ねじれ国会」状況の中で、政策ごとに別々の野党と協力する「部分連合」を模索しているとか。「部分連合」というのは、与野党双方にメリットがある場合にしか成立しない点を、今の官邸や民主党執行部には忘れずにいてもらいたいものです。

さて、今回私が初めて訪問した昆明は、雲南省の省都であり、中国全体の中ではベトナム寄りのかなり西南部に位置します。地図上の位置を見ると酷暑の街かと思いましたが、来てみると標高1900メートルで、避暑地の気候です。(一年中穏やかな気候の為、別名「春城」と呼ばれているそうです。その名にふさわしく、緑も多い。)人口は、500万人。日本の基準では、大都市ですが、中国では中規模都市になるのでしょうか。イ族、ハニ族などの少数民族が多い特徴もあります。料理は四川省のように辛くはありません。名産は、プーアル茶など。

海外の事情を知るには徒歩散策が一番―これが私のモットーであり、昨日までに滞在先のホテル周辺を昼1時間、夜1時間、一生懸命歩きまわりました。(中国語ができないので、買い物・食事は残念ながらできませんでした。)歩いてみると、色々なことがわかりました。まず、貧富の格差が歴然としていること。昆明駅前などは、明らかに地方の農村地域からの出稼ぎ労働者風の人々であふれかえっていますが、市中には高級ホテルが立ち並び、高級外車が道を多数走っています。食事場所も庶民的な屋台から、高級中華レストランまで様々ありました。

道を歩いていると必ず気づくのは、夫婦1組に子どもが1人しかいない、ということです。それでも、中国は全国民の平均年齢が30代とのことで、人口も多いため、街の活気は日本の倍以上です。治安は、昼も夜も良好で、交番はありませんが、警察官は街のいたるところでみかけました。空気は日本より悪いですが、清掃従事者が多いためか、路上は意外と清潔でした。

これは最近のことなのかもしれませんが、犬のペットも思いのほか多く見つけました。また、中国人は大声で話す人が多いのか、叫び声らしきもの?が定期的に歩いていると耳に入り、驚くことがあります。いずれにしても、元気な中国、という印象です。

14日の夜は重慶で一泊し、15日の夕方まで市内視察しました。重慶市は、中国政府の直轄市でもあり、古くから長江の水上交易の拠点として栄えているだけあって、「内陸の香港」と形容してもおかしくない大都市で、圧倒されました。人口も、2800万人。(ただし、3分の2は農村地域居住。)市中心部には、超高層ビルが林立し、これから中国西部の金融拠点都市を目指してさらに開発を進めるようで、あちらこちらで24時間体制でビル建設が続いていました。

夕食(激烈に辛い火鍋!)を旧知の友人(中国語堪能な日本人)と中国人大学教授(日本語堪能)と共にしましたが、そこでの会話は大変興味深かったです。印象に残ったことは、中国で今離婚が多いことと、日本との関係強化を望む人が重慶に多いのに、日本側が消極的であること、でした。中国では共働きが多く、夫婦別姓でもあるためか、最近離婚が多いそうで、食事をした大学教授の親友(男性)10人のうち7人は離婚経験者であると聞き、少なからず驚きました。

また、彼が勤める大学で、日本に留学したい学生は30人の定員に対し常に200?300人いるが、日本からの留学生は奨学金やあっても中国に来たがらず、毎年1?2人しか来ないと嘆いていました。中国政府は、今重慶や昆明などの西南部の開発に力を入れているのに、重慶に進出している日本企業も107社程度で、中国全体に進出している日本企業全体の0.5%に過ぎません。中国人から見ても、「日本人は、最近内向き志向になっているのでは」と映っていることが、よく理解できました。

昨日は、重慶市内を回っている中で、地元の家電スーパーを覗いてみました。入ってみて、なぜ中国人旅行客が日本に来て家電製品を大量購入するか、はじめて理解できました。実は、中国の家電製品は質が悪いわりには、日本製品より高価なのです。私が見た中国製の炊飯ジャーを例にとると、性能は日本でいう10年以上前のものですが、値段は何と2万円強。これなら、日本の方が間違いなく安いです。

それにしても、中国の物価水準から考えても高価なものが多い重慶市でした。おそらくものすごいインフレなのではないか、と思います。そして、都市部と農村部の貧困格差の拡大の問題や、20?30年後に確実に訪れる少子高齢化の問題もあります。「今だけ」見れば、うらやましいくらいの高い経済成長を続けている中国ですが、前途多難の国でもあることを理解できました。

明日以降、いよいよアジア政党国際会議です。私も英語でプレゼンテーションする予定。がんばります!