遠山清彦です。昨年の総選挙前から私たちが訴えていた通り、鳩山総理の民主党政権は1年経たずに崩壊しました。できもしない公約を並べたて、普天間で迷走し、財源はなく、借金を増やし、金融危機や口蹄疫などの危機管理なども失敗し、参院選挙を目前に控える中、鳩山総理は非を認めて異例の辞任表明をしました。

辞任は当然ですが、鳩山さんの言動には、納得がいきません。まず、民主党両院議員総会という誰も批判も質問をできない場所で辞任を表明し、その後辞任の記者会見も開かないまま終わったことは、最後まで「説明責任を果たさない首相」を象徴する出来事でした。そんな中、テレビのニュースで秘書官たちが万歳する様子が映っていたのには、あきれて言葉もありませんでした。

また、鳩山総理の発言で、「国民が聞く耳を持たなくなった」というフレーズがありましたが、とんでもない傲慢な発言で、看過できません。国民の多くは、時の総理大臣の言葉を聞く耳は持っています。その本質は、「聞くに堪えない、見るに堪えない総理の言動」に国民は呆れて果てている、ということであり、総理の評論家的な表現は、当事者意識の欠如を如実に表していると感じました。

ニュース報道は、次の総理が誰になるかに焦点を当てていますが、民主党がここ数年「総理大臣をころころ変える政権に民意はない」(趣意)という主張をしてきたことを考えれば、誰が総理に就任しようとも、その正統性の問題が必ず出てきます。昨年の選挙で民意は鳩山総理を選び、そしてその総理は失墜あるいは自爆しました。次の総理は、民主党議員だけの投票で決まるわけであり、そこに民意の関与はありません。

自公時代にも同じ光景がありました。私は、総理の職責をきちんと真面目にはたしてくれれば、それで良いと思っています。ただ、1年毎にトップが変わる会社が発展しないように、どの政党が政権を握っていようとも、トップにふさわしくない人がその椅子に座れば、日本という国家もまた沈んでいく、そのことを選ぶ国会議員が自覚しているかどうか、が大事だと思います。

明日にも新総理が決まるようです。国家国民のために血眼になって働く総理大臣の登場を願います。