遠山清彦です。2日目のカブールでの活動も順調に進みました。首都カブールの様子を少し詳しく述べると、まず道路・交通状況は極めて悪いです。信号機はないか、あっても電気が通っておらず、交通ルールは無法状態です。主要な交差点やランドアバウト(英国スタイルの回転交差点)には、警察官が立って整理をしていますが、みな自分勝手な運転をしているので必ず渋滞しています。場所によっては、1キロ進むのに30分以上かかるところもありました。 

あと、興味深いのは、カブールを走っている車の8割以上が日本車で、特にトヨタ製の古い車が目立ちます。公共的な乗合バスがタウンエースだったりしますし、中には20年以上前に日本を走っていたであろう商業バスが日本語の広告をつけたまま黒煙をあげて走っています。このような社会状況なので、日本の認知度は高く、私が乗っている車の運転手に聞いても、日本の印象はかなり良いことがわかりました。 

アフガニスタンの気候は乾燥しており、また舗装道路が少ないため、常に埃っぽい大気に街がおおわれています。さらに朝や夜になると、まきストーブの煙も加わるので、非常に視界不良になります。(ただし、アスファルト粉じんがひどいインドやパキスタンよりも、呼吸は苦しくありませんが。) 

心配していた食事も、予想より良く、生水や生野菜に注意すれば、病気や食中毒になることはないと感じています。昨日も今日もレバノン料理の店に入りましたが、味も日本人好みと言っても過言ではなく、この点は非常に助かりました。ただ、日本の一般的感覚で信じられないのは、レストランの多くが武装警護されており、駐車場に入る前に自動小銃をもった警護要員が車の内外をチェックします。 

レストランですらこうですから、政府関係の建物や各国大使館の警備状況は最高レベルで、街のいたる所で武装した人々をみかけます。今日私が面会した人道支援調整団体のトップや、アフガニスタン政府関係者も、一様に治安悪化の状況を認めており、米軍やNATO軍の兵士増派でもそう簡単に改善されないことを理解することができました。 

すでにカンダハールなどのアフガニスタン南部では、政府関係者もNGO関係者も安全に移動することができないそうです。さらに加えて、比較的安定していた北部地域においても、タリバンを中心とする反政府勢力の活動が活発化しており、アフガニスタン全土の治安状況は予断を許さないものです。 

このような状況下で、日本がどのような貢献ができるか、ずっと考えながら今日も意見交換を繰り返しました。あと一日のカブールでの活動になりますが、安全に最大限の配慮をしながら、有意義な活動を展開したいと思います。