遠山清彦です。11日、ついに小沢一郎氏が民主党代表を辞任しました。

辞任記者会見の話を聞いて釈然としませんでした。小沢氏が辞任に追い込まれた最大の理由が、自身の公設秘書が東京地検特捜部に逮捕・起訴されたことにあることは誰の目にも明らかです。なのに、辞任の理由として「政権交代の実現」と「挙党一致態勢をより強固にするため」と言い、「政治資金の問題で一点のやましいところもない」と強調しました。

やましいところがないのであれば、なぜ13日に予定されていた党首討論でそのことを主張する道を選択しなかったのか、国民の疑念は逆により深まったと言えるのではないでしょうか。

小沢氏は「私がメディアの批判の矛先であるなら、私自身が去ることによってそれがかわされ、みんなが安心して総選挙に向けて戦う態勢をぜひ作り上げてほしい」とも発言しました。

メディアの批判の矛先?メディアは政治資金問題の説明不足を批判しているのであって、その追求と批判は小沢氏が民主党代表をやめたところで終わる理由がなく、小沢氏が国会議員をしている限り続くはずではないでしょうか。

また、この発言の「みんな」とは、「民主党のみんな」を指しているのでしょうが、小沢氏の意識の中にあるのは党内ばかりで、国民が不在であることを象徴しているように、私は思いました。民主党内には反小沢の議員もいると報道されていますが、当然でしょう。しかし、民主党の最大の不幸は、こういう人物がトップにいないと党が結束できなかったという事実です。

以前もメルマガに書きましたが、私は民主党内にも立派な政治家がいることを知っています。今は国家的危機の時代であり、与野党が立場の相違を超えて日本国の発展のために協力しなければならない局面も多々あります。お互い堂々と政策論議を交わし、選挙を戦いながらも、より良い日本を創るために、民主党には本当の意味での国民政党に脱皮していただきたいと願います。