遠山清彦です。今月8日、無事に海外視察から帰国しました。多くの方々からメール等で激励をいただきましたが、おかげさまで健康で元気いっぱい、長期の海外視察を終えることができました。この場をお借りして感謝申し上げます。

さて、最後の訪問国ベトナムでは、首都ハノイを中心に、北部のランソン、中部のフエ・ダナン・ホイアン等各地を視察し、南部のホーチミン経由で日本に戻りました。ベトナムは、政府職員の汚職や高いインフレ率(20%超)等の諸問題に直面していますが、インド同様急激に経済成長しており、ドイモイ政策の成果を実感しました。ランソンでは中越国境の物流拠点を見て驚きました。中国とメコン河流域の東南アジア諸国との経済の結びつきは、急激なスピードで進展しており、このような実情を踏まえた上で日本は戦略的外交・経済政策を採らないと、本当に取り残されてしまうのではないか、と危機感すら覚えた次第です。

また各地で日本の援助で整備された道路・橋・港湾等のインフラ視察で効果を検証しました。中部の中核都市ダナンは、港湾整備は発展途上でしたが、日本のODA事業の柱になっている「東西回廊」(ベトナム?ラオス?タイ?ミャンマーを東西に横断する基幹道路)の出発点になっており、今後急速に発展する兆候が見て取れました。日本企業の進出はまだまだですが、韓国や西洋系企業が大規模なリゾートホテルやショッピングセンターを建設準備中であり、10年も経つとかなり様変わりすることがわかりました。

また、ベトナム中部は国際的な観光拠点になる可能性が高いこともわかりました。ダナンの北にあるフエは、「ベトナムの京都」とも言われる古都であり、世界遺産に指定されている過去の王朝の宮殿跡があります。ダナンの南には江戸初期に日本人町があったことで有名であり、町並み自体が世界遺産指定されているホイアンもあります。この地域はベトナム戦争の激戦地帯であり、遺跡の一部は破壊されてしまっていますが、それでも訪問して感動しない人はいないと思います。ベトナム料理が日本人の口に合うこと等も考えると、今後さらに日本から注目される地域だということが理解できました。

会見したベトナム政府要人も繰り返し言っておりましたが、ベトナム人はおおむね親日的であり、戦後のODAへの評価も極めて高いものがあります。ベトナムの若者も色々いるようですが、大学生などは非常に勤勉で、日本に留学を希望している人も少なからずいるようです。もっとベトナムからの留学生を受け入れることによって、両国の「架け橋」になる人材を増やすことが大切だと実感しました。