むちうち症の主な原因
公明の取り組みで政府も本腰へ

問い公明党がワーキングチーム(WT)を設置した脳脊髄液減少症とは、どのような病気ですか。 (奈良市N・Nさん)

 脳脊髄液減少症は、交通事故などの強い衝撃で、脳や脊髄の周りの脳脊髄液が、硬膜から漏れ出す病気です。むち打ち症の主な原因とされ、症状は、頭痛、目まいや睡眠障害、うつ、倦怠感など、多岐にわたります。

 髄液漏れが起きている部分に患者自身の血液を注入し、漏れを防ぐ「ブラッドパッチ療法」で、むち打ちの症状が改善したという報告が相次ぎ、関心を集めています。

 むち打ち症は、多くの患者がいながら、医療技術の進歩が遅れています。そのため、脳脊髄液減少症の診断・治療ガイドラインの確立やブラッドパッチ療法が効かない場合の治療法の開発など、国を挙げての研究が求められています。

 すでに、地方議会では、同症の研究促進とブラッドパッチ療法への保険適用などを求める意見書が、20を超える都府県議会で採択されています。日本脳神経外科学会も、今年10月に開く総会で、脳脊髄液減少症を初めて研究テーマとして取り上げる方向です。

 司法の場でも、交通事故と脳脊髄液減少症との因果関係を認める判決が出されており、同症に対する認識は、近年、急速に変わりつつあります。

 こうした動きが広がれば、ブラッドパッチ療法の保険適用をはじめ、自賠責や労災保険における後遺障害認定基準が見直され、交通事故などの被害者救済が進むことも期待されています。

 公明党は、脳脊髄液減少症に対し、いち早く行動を開始しました。2004年3月には、遠山清彦参院議員が、参院厚生労働委員会で研究推進などを要請。古屋範子衆院議員もブラッドパッチ療法の研究と保険適用を求める質問主意書を提出しました。同年12月には浜四津敏子代表代行らが、「脳脊髄液減少症患者支援の会」の代表とともに厚労省の西博義副大臣(当時、公明党)に、10万人を超える署名簿を添えて、治療法確立やブラッドパッチ療法への保険適用などを要請しました。さらに、都道府県・政令市レベルでも患者団体と連携し、行政にも積極的に働き掛け、地方議会から国への意見書提出を後押ししています。

 こうした取り組みを受け、私が、今年3月の参院予算委員会で質問した際、政府は、初めて国会の場で、脳脊髄液減少症の研究費補助に前向きな姿勢を示し、対策に本腰を入れ始めました。

 公明党は、先月25日に「脳脊髄液減少症対策ワーキングチーム」の設置を決め、これからも全力で取り組んでいきます。

公明新聞:2006年5月20日付