党プロジェクトが視察 イラク人専門家と意見交換
滋賀県、大阪府

イラク人専門家と意見交換する党イラク人道復興プロジェクトチームの一行
イラク人専門家と意見交換する党イラク人道復興プロジェクトチームの一行

 公明党イラク人道復興プロジェクトチーム(座長=浜四津敏子代表代行)は15日、滋賀県大津市の琵琶湖研究所と大阪府茨木市のJICA大阪国際センターを訪れ、イラク人の専門家を対象にしたメソポタミア湿原の再生に向けた研修事業の状況を視察するとともに、イラク人専門家らと意見を交換した。

 公明党から浜四津代表代行のほか、遠山清彦、西田実仁、浮島智子の各参院議員が参加し、国連環境計画(UNEP)のバッケン技術・産業・経済局次長、外務省関係者らが同行した。

 同湿原は、希少生物の宝庫といわれるが、イラクのフセイン政権下の政策などの影響で壊滅的な打撃を受けた。公明党は、イラクの人道復興支援の一環として湿原の再生を提案。今年8月、日本政府の資金を活用したUNEPによる湿原環境管理支援プロジェクトが始まった。今月6日からは、そのうち能力開発事業が、滋賀、大阪など3カ所で始まり、イラク環境省などの専門家(滋賀28人、大阪27人)が研修を受けている。

 滋賀県では水質管理に関する政策立案研修を実施する一方、大阪では衛生管理についての技術研究を実施。研修を受けた専門家は、今後イラク国内で実施されるパイロット事業などの推進役として期待されている。

 両会場で、一行はイラク人専門家と意見を交換した。浜四津代行は、今年2月に同湿原を視察した後、小泉純一郎首相を訪ね「湿原再生は日本らしい復興支援になる。専門家を招き日本の技術を伝えるべき」と提案した経緯を説明。「皆さんに会えて本当にうれしい。人類共通の財産でもある湿原再生に取り組み、イラクが平和で安全になる日まで支援したい」と述べた。

 イラク人専門家は、「環境や下水道に関する日本の高度な技術を学ぶ機会を得てうれしい」「イラクは教育レベルが高く、時間をかければ高い水準に達する」と強調。またイラク側のコーディネーターを務める男性は、「このプロジェクトだけでなく日本のさまざまなイラク支援に感謝している。多様な生物がすんでいた湿原にぜひ将来、招待したい」と笑顔で語った。
(公明新聞:2004年12月16日付)